例会

2019.09.20

9月例会 講演会「ドローンエバンジェリストが語る驚愕の深セン電子商取事情」

令和元年9月19日、9月例会および講演会が開催されました。
講演会は、講師としてドローンエバンジェリスト丸山英也氏をお招きし、講演をしていただきました。

『30年前は3万人の漁村だった深センが今や1447万人の都市に急成長しました。その背景には行政の10区画にそれぞれ推進すべき産業が割り当てられ、区画ごとの競争意識を持たせ、深セン十大思想を町中に掲示することにより、町全体が常に進化しています。』

『電子決済を始めると一週間で財布を持たなくなり、スマホが必携になると、携帯の充電サービス(自販機に充電ケーブルがついていることも!)が始まります。コンビニ、路上屋台、テーブル注文、タクシー、割り勘、お年玉、宅配ビジネス、ゴミ分別、ミニカラオケボックスetc.1年で無くなる無人コンビニもあれば、アリババがオフライン×オンラインを生鮮食品小売フーマースーパーで始めています。様々な業態にトライ&エラーで進んでいく、社会実装ができる街になっています。いずれは顔認証になり、スマホすら要らなくなる可能性もあります。』

『ドローンは映像制作会社とアマチュア撮影者のツールでしたが、首相官邸への落下事故から一気にメディアに広まりました。そして産業利用に注目されるようになり、衝突防止システム、折りたたみ式などが開発されることで、より加速していきます。現在では、農薬散布ドローンや防塵防滴の産業向け汎用ドローンが開発され、気づけば空のプラットフォームという社会基盤になっています。』

できるできないではなく、やるかやらないかという講師のお言葉に参加者も熱が入り、多数の質問が出ました。
近年、失敗ができない社会風潮ですが、トライ&エラー、失敗に寛容な深センを見習うことの必要性を感じる講演でした。
(広報委員会 西澤哲彦)